大分県特産の柑橘類で、刺身や鍋物、焼き魚の薬味にピッタリ!【カボス】

カボス

「カボス」と言えば、ゆずの仲間で緑色をした柑橘類ということは分かるけれど、詳しく聞かれると実はよく分からない…という人は多いのではないでしょうか。
色も同じ緑色だし、同じ柑橘類の「すだち」と何となく混同してしまって、どちらが「すだち」でどちらが「かぼす」か正確に答えられる人は意外と少ないのかもしれません。
カボス(香母酢)は、すだちと同じ緑色をしていますが、大きさはカボスの方が一回り大きく、並べてみれば見分けるのは簡単です。カボスを薬味として使う場合には、カボスは特にまろやかな酸味と香りが特徴的なので、果汁を絞って使うのがおすすめです。

カボス(かぼす)ってどんなもの?

カボス

カボス

辛味 

甘味 カボスの甘味度1

酸味 カボスの酸味度1 カボスの酸味度2 カボスの酸味度3

香り  さわやかな酸味を感じる上品な香り

食用 果実(皮・果汁)

漢字表記:香母酢

英語名:kabosu, Japanese lime

カボス(かぼす)は、みかん科の木に実る果実です。
ゆずの近縁種で、大分県で特に栽培されてきた柑橘類です。
すだちによく似ていますが、枝に鋭い棘があり、大きさも一回り程違うので、この2つは混同されやすいですが、カボスとすだち並べてみれば違いは一目瞭然です。すだちがゴルフボール(直径約4cm)程度の大きさなのに対して、カボス(かぼす)はそれよりも一回り大きく、大体直径5〜7cm程度の大きさです。
重さもすだちが25〜50gなのに対して、カボスは100〜150g程度で重さでは全然違います。

カボス(かぼす)の旬

露地物のカボス(かぼす)の旬は、8月から10月にかけてです。
最もおいしいと言われるのは、ちょうど9月頃と言われています。
他にハウス栽培もされていて、ハウス物は3月中旬から7月頃に出回ります。
露地物の旬の終わる10月からハウス物が出回る前の3月始めにかけては、収穫したカボスを特殊な方法で香りと色を保持させた貯蔵物のカボスが出荷されています。

カボス(かぼす)の産地

日本国内で生産されているカボス(かぼす)のほとんどは、大分県で生産されています。
大分県はカボスの生産量が日本一で、栽培面積・生産量共に9割強のシェアを誇っています。
大分県以外では、宮崎県で生産されています。
大分県の中では海岸部に近い臼杵(うすき)地区、大分県南部の竹田地区や大野地区での栽培が多く、この地域だけで大分県全体の栽培面積の3分の2近くを占めています。大分県でのカボスの生産が拡大したのは、昭和40年代に大分県主導で生産を奨励したことに端を発します。カボスの栽培自体は、江戸時代には既に大分の地で栽培されていたらしく、臼杵市には樹齢200〜300年にもなるカボスの古木が今も残っています。

カボスのチカラ(効能)

カボスに含まれている酸味の成分の正体は「クエン酸」です。
カボスには、同量のレモンの中に含まれるクエン酸の量の約2倍が含まれています。
クエン酸には新陳代謝を活発にし、疲労物質の原因である乳酸の増加を抑えるので疲労の予防にも効果的です。また、クエン酸には、胃腸の調子を整え、血液のドロドロをきれいにして、サラサラにする効果もあります。
また、カボスは柑橘類の中でも、ゆずとほぼ同量のビタミンCが含まれており、ビタミンCやクエン酸の相乗効果により、食欲を高め、さらに胃腸の働きを整える手助けをします。
また、柑橘類に多く含まれている香りの成分「リモネン」には、鎮静効果もあります。
まさにカボスは疲れている時には積極的に取り入れたい食材です。

カボスの使われる代表的な料理

鍋物、味噌汁、お吸い物、刺身

カボスの加工品

カボスポン酢、カボスジュース、カボスゼリー、カボスシャーベット、カボス焼酎、カボス味噌、カボス胡椒、カボスドレッシング、カボスジャム、カボスマーマレード

カボスを薬味にするとピッタリ!の料理

  • そうめん・・・皮をすりおろしたり、皮を刻んだりして添えて。
  • ラーメン・・・とんこつなどは脂っこさが気になるなら絞り汁を入れて。
  • 冷奴・・・皮を刻んで彩りと香りを添えて。「かぼす」を添えて
  • 刺身・・・輪切りや半分に切ったものを添え、果汁を絞りかけて。
  • 焼き魚・・・半分に切って添え、果汁を絞りかけて。
  • 豆腐料理・・・半分に切って添え、果汁を絞りかけて。
  • 鍋物・・・絞った果汁とダシ・醤油をあわせてポン酢を作りタレにして。
  • 天ぷら・・・天つゆにすりおろしたり刻んだりした皮を入れて。
  • お吸い物・お雑煮・・・皮を刻んだものを浮かべて。
  • 茶碗蒸し・・・カボスの皮を細く切りを三つ葉と一緒に飾って。

薬味レシピ 〜カボス(かぼす)〜

カボスのぶっかけうどんのレシピ

カボスは冷たい麺類とよく合います。
ここでは、讃岐うどんを使いましたが、素麺や冷麦を使ってもおいしく食べられます。
カボスの酸味でさっばりと食べられ、香りが食欲をそるので、夏バテであまり食が進まない時にもおすすめのメニューです。好みで、大根おろしや鰹節、白ごまをのせても合いますよ。

カボスのぶっかけうどんの作り方

【カボスのぶっかけうどんの材料】2人分

讃岐うどん・・・2玉
天かす・・・適量
カボス・・・2個

ダシ汁・・・1カップ
醤油・・・大さじ1
青ねぎ(わけぎでもOK)・・・適量

【カボスのぶっかけうどんの作り方】
  1. カボス1個分は半分に切って、飾り用にする。残りの1個は、絞って、ダシ汁と醤油とあわせてかけダレを作る。青ねぎは、小口切りにする。
  2. 讃岐うどんを茹でて、ザルにあげて冷水で洗い、水気をしっかり切る。
  3. 皿に讃岐うどんを盛りつけ、その上に1のかけダレを回しかけ、上にねぎ、天かすをのせて、カボスを飾って出来上がり。

薬味豆知識〜カボス(かぼす)〜

「カボス」の語源は「蚊いぶし」?

カボスは、現在では一般的に「香母酢」と漢字で書かれていますが、実はこれは音に合わせて後から当て字にしたもののようです。元々は、蚊除けのために、カボスの皮をいぶして使ったことから「蚊いぶし」と呼ばれていて、その後「カイブシ」→「カブス」となり、最終的に「カボス」となったと伝えられています。
カボスは、ゆずと同じように果汁を酢の代わりに使われますし、香りも大変よく、現在漢字に当てられている「香母酢」というのは当て字ながらイメージにピッタリの言葉ですね!

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